フードの選択 フードはコンバーターの画角を考慮して 18mm/f2.8 用の HB-8 を使用しました。 効果があればメーカーはどこでも良いのですが、私としてはやはりニコン製の物を使いたいところです。 で、カタログから判断して HB-23 か HB-8 が丁度良さそうなのですが、実際に合わせてみない事に は何とも言えないので、取りあえず失敗してもいいように安い方の HB-8 にしました。 結果的にはこれで良いように思いますが取付位置の加減で他のものでも使えそうです。 但し内径の小さいもの程レンズ先端より大きく後退させることになりますので、レンズ保護効果は少なく なります。 さて、使った材料は下図を見てもわかるとおり、ステップアップリングと汎用フードです。 これらのサイズの組み合わせを変えることで外形的なバリエーションができます。 *現状のままではフィルターの取り付けはできません。 分解図 全体は4つのブロックに分けることができます。 1)フード部 ( HB-8 + 77-82 ステップアップリング + 77mm フィルター枠) 77mm フィルター枠が無い場合は、わざわざ新しいフィルターを購入して分解するのは勿体ないの で、 77-82 ステップアップリングを HB-8 の外側に付けます。 2) WC-E68 :レンズ自体は一切加工せず、着脱可能です。 下図では見易くする為テーパー〜マウントネジ部までを消去していますが、実際には加工しません。 3)フード取付部 ( 72-77 ステップアップリング + 62mm 汎用フード(マイネッテ) ) 4)フード固定部 ( 55-62 ステップアップリング + UR-E5 ) それぞれのブロックのパーツは瞬間接着剤で固定しています。 標準ズームを使用したい時は、この全体を1つの交換レンズとして UR-E5 ごと外してしまいます。 その方が手間が省けますし、何より物が散らからなくて良いです。 ということで(3)と(4)は接着して一体化しても差し支えありません。 組立て手順 a)まず、フード HB-8 に 77-82 ステップアップリングと 77mm フィルター枠を接着します。 b)続いて、フード取付部の 72-77 ステップアップリングと 62mm 汎用フードを接着します。 ここは僅かに隙間がありますのでビニルテープ等を巻いて隙間を埋めます。 (注)接着する前に全てを仮組してケラレない位置を確認してください。 位置が決まったら3箇所ピンポイントで接着しておきます。 接着剤が固着したのを確認したら仮組をバラして、隙間埋めの余分なテープを切り取り全周を接着し ます。 ※この部分がフード取付の要となります。強度を十分に確保するよう注意してください。 他の接着部分は万一外れてもフード自体が脱落する事はありません。 c)最後に、フード固定部の 55-62 ステップアップリングと UR-E5 を接着します。 やはり、全てを仮組しケラレない位置を確認して仮固定します。 仮組をバラして全周接着すれば完成です。 使用接着剤が最大強度になるまで静かに放置しておきます。 ※この部分は、ゴムリングを使うなど他の固定方法があれば、必ずしも接着する必要はありません。 接着強度は、固着後の分解組み立てで力をいれて締め付け・外しをしてもビクともしませんでしたの で実用上問題ないと思います。 が、あくまでも私の場合であって保証の限りではありません。 完成図 全てを組み上げ、ボディに取り付けた状態です。 鏡筒を黒艶消しペイントでボディと同じ梨地調に塗装しました。 但し、フード自体はロゴを見せる為に敢えて塗装しませんでした。 パソコンのモニターで見分けがつくでしょうか?(私のモニターでは見分けられてます) * この状態でコンバーター付属のレンズキャップの着脱が可能です。 それぞれの部品は、加工を施すわけではないので特に難しいことはありません。 但し、組み立てには接着剤を使用しますので、用途用法を間違えると十分な強度が得られません。 使用経験の無い接着剤は用途用法・接着強度を予めテストしてからが良いと思います。 揮発性溶剤を含む物はレンズ表面を傷めるかもしれないので注意が必要です。 また、固定位置を十分に確認して決めないと、「フードが真っ直ぐに付かない」「ケラレる」何て事になり かねません。 塗装をする場合はネジ山にかからないようにマスキングをしてください。 その他、全ての失敗は自己責任の原則で。 この記事の内容について、明示的で有るか否かに関わらず作者は何らの保証も責任も負いません。 この記事の内容は作者の都合により随時変更する可能性があります。
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