製作と言っても実際にはDIVに製作を依頼しました。DIV製 E5000 用ハウジングを ベースに特注仕様となっています。 特注仕様の中身は、一見して分かるとおりボタンが少ないことと、ボタン操作の一部をレバー式に したことです。さらにリアに付いている巨大なルーペ。 開口部をフロント側に変更した事も大きな特徴です。 【何故、ボタンの数が少ないのか】 実際に水中で全てのボタン操作が必要でしょうか?たとえ水中でなくてもハウジングの外から全ての ボタン操作が必要でしょうか? 答えは否です。 何故ならばメニューやカスタム設定は一度決めてしまえば常時操作する必要がないからです。 サイズ、モニター、クイックレビューも全く不要。 露出補正・・・マニュアルで撮るので当然不要です。 さらに、フォーカスモードをファンクションボタンに割り当ててフォーカスモードボタンを不要にします。 これで計10個のボタンが消えました。 で、結局シャッターとコマンドダイアルの他に必要なのはファンクション、モード、ズーム(T/W)、 スピードライトモードの5個だけになります。 今回製作したハウジングにはモードボタンがありません。水中撮影オンリーならば無くてもOKです。 しかし、陸上でもハウジングに入れたまま使うとするとシャッタースピードの操作が必要になり、 現在モードボタンの追加改造中です。 【何故、レバー式なのか】 通常、ハウジングの操作ボタンはカメラ側のボタンをダイレクトに押せるようプッシュ式になっています。 これは単純明快で操作性は良好ですね。 しかし、誤操作というか知らぬ間にボタンを押してしまうことは回避できません。 さらに、これが一番重要なことなんですが、マニュアルフォーカスをする場合は、フォーカスモードボタンを 押したままコマンドダイヤルを回さなければなりません。 陸上でもこの操作を右手だけでするのは無理なので、フォーカスモードをファンクションボタンに割り当てて います。 これで右手人差し指でファンクションボタンを押しながら、同じく親指でコマンドダイアルを回すこ とが出来るようになり、操作性は格段に向上します。 ということで、水中でもフォーカス操作はファンクションボタンは押したままにしなければならないのです。 ところが通常のプッシュボタン式ハウジングでファンクションボタンを押したままコマンドダイアルを回すこ とは、両手を使わない限り不可能に近い事です。そこでボタン操作をレバー式にしたわけです。 必要に応じてボタン操作をレバー式にしたことによって全ての操作が右手だけで可能になりました。 左手はストロボステーをシッカリと握りカメラホールドに専念しています。 【何故、巨大ルーペなのか】 一見すると前後がどっちか迷うほど大きなルーペを付けました。 市販のルーペからレンズを取り出して作った、この水中ルーペは単体でハウジング構造を持っています。 さらに、カメラハウジングとは着脱可能とし、他のハウジングに付け替えて使用することもできます。 さて、こんな巨大なルーペを作った理由は唯一、モニターをファインダー的に使いたいからです。 マスク越しの視野一杯に拡大されたモニター画面は非常に見やすく、マニュアル撮影を基本とする私に は必要不可欠なものです。(要はルーペ無しではモニター上の撮影情報が見難い・・・老眼?・・・からです。汗;) ただし欠点もあります。 気をつけないと「液晶焼き」を作ってしまうことです。直射日光の当たる所では、ハウジングの置き方に注意するか 遮光カバーをつける必要があるでしょう。 表面保護の為に保護カバーをレンズポート共々被せるのが一番良いように思います。 あともう一つ、以外に嵩張るんですねこれが(笑)ぶっつけて何処かに飛ばさないように気をつけないと! 【何故、フロントオープンなのか】 この件については暫らくヒミツにしておきます。(実はまだ出来ていないのです・・・ヒントは既出) 現在、モードボタンの他、シンクロターミナルの追加改造中です。完成次第、追加レポートします。 なお、このハウジングで撮影した画像は「黄金崎」にアップしています。 結果、トータルでは某S社 DX5000 を遥かに凌ぐ高性能というか、使い易いハウジングになりました。 「水中でも陸上と同じ全ての操作が可能」なんていうのは、殆ど役に立たないのと同義でした。 特にマニュアル撮影をしようとしたときは、その操作性の差は歴然としています。 WC-E68 が使えないことに至っては致命的欠陥と言っても過言ではないでしょう。 FC-E8 が使えるじゃないかとの声も聞かれますが、デジカメに限らず、水中撮影だからといって 猫も杓子もやたら対角魚眼を使いたがる、その神経が私には理解できません。 まさか魚眼と超広角の違いが判っていないのかな。 そもそも、あのピンぼけコンバージョンレンズを使う気になりますか? 以上、筆者の個人的感想なので質問や賛辞以外の批判・反論は一切受け付けません。あしからず。 |
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