ニコノスIIIをメインに使っているので当然マニュアル露出となり、露出計は不可欠な必需品となります。 V型も勿論持っていますが水陸両用の、専らスナップ用カメラとしてネガ撮りだけで使っています。 なぜならば、水中では勿論、ニコノスシリーズI〜V型の中でIII型が最も優れているからです。 この1年程はE5000をメインに使っていますが露出は当然マニュアルのみです。 さて、左右が20数年来今も使い続けているL188と専用マリンケース(共に2代目)です。 露出計は今でも販売されていますが、マリンケースはかなり昔に無くなってしまいました。 かつては、単体で水中仕様のマリンメーターもありましたが当時の私にとっては高値の華であり、 かつ最も重要な点はフラッシュのステーに固定するのが不可能に近かったという事です。 L188は追針式の反射式露出計で極めて軽量コンパクトなものです。 ただ、追針式は水中では使い難いうえ、専用マリンケースに入れると測光スイッチが入りっぱ なしになってしまいます。 そこでチョッと手を加えて絞り直読式にし、水中でもオンオフが出来るようにしました。 ISO感度とX速度を決めれば指針の位置は絞り値を示しますので、その位置をマーキング すれば追針を指針に合わせ計算ダイヤルを読み取る必要がなくなります。 そして用の無くなった追針を測光スイッチのオンオフに利用します。 元の電源スイッチをジャンプし、追加したマイクロスイッチでオンオフするように配線し直します。 ダイヤルを回して、追針がマイクロスイッチのレバーを押し込めるように当たり位置と角度の調節をします。 図左はオフの状態、図右はオンの状態(追針がマイクロスイッチを押し、指針がF=5.6を指している) このマリンケースはプカプカと浮いてしまうので、単独で持って行くにはいささか邪魔になります。 そこでSB−102の外部調光センサー用ブラケットに取り付けてステーに固定できるようにしています。 水中撮影では、その殆ど全てが逆光撮影になります。 透明度が良く、せいぜい2〜3mの浅深度で強い太陽光が斜めに入射しているような条件が揃った環境 でない限り順光で撮影することはできません。 また、このような条件下でも被写体と太陽の位置関係は任意に移動できませんから、実質的には水中で真順光 で撮れることは稀です。 それに逆光の方が海の青さをより綺麗に描写できると思います。 ですから茫洋とした海中風景だけを撮影するのなら兎も角、定性生物はもちろん魚やダイバーを撮る場合はいきおい 日中シンクロせざるをえなくなります。 但し、生物のクローズアップや俯瞰気味のアングルでの撮影の場合はこの限りではありません。 もっとも、水中は陸上に比べて圧倒的に自然光量が少ないので日中シンクロは楽ですね。 まず、背景となる海中の明るさを測り絞り値を決定します。 しかし、いくら露出計で測光したからといって、その値は一つの目安でしかありません。 海中では海面から海底まで明るさは一定ではなく徐々に変化しています。 どの部分の明るさを測光するかによって露出は変わり、撮影結果に大きく影響します。 背景の露出が決まったら、絞り値と主要被写体の距離応じてフラッシュの発光量を決定します。 この1年あまりE5000を使って分ったのですが、フィルムとデジタルでは露出の掛け方がかなり違うといことです。 これはE5000固有なのかCCDの特性なのかは分りませんが、逆光時の階調はフィルムの方が豊かに思われます。 デジタルの場合、特にオーバー側のラチチュードはかなり狭くハイライトを飛ばせません。 しかし、飛ばさなければハイライトにならない・・・。 |
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